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足袋着用の場合は、着付けの前にまず、足袋を履かせます。 | |
伸縮包帯などで胸下を太めに補正した後、襦袢やうそつき半襟を装着し、袴下(丈の短い着物)を着せます。 着物が長着(フルサイズの着物)の場合は、足首が出るくらい裾が短くなるように、多めにお端折してください。 半襟と着物の衿は、あまり衣紋を抜かず、前もきっちり合わせた方が、袴を履いたとき、凛々しい印象になります。 |
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帯を巻きます。 袴を着用する時は、帯は半幅で一文字結びにし、袴の後ろが膨らみすぎないようにしますが、お人形衣装の場合は作り帯が普通ですので、できるだけ羽根が小さいものを選ぶか、羽根が別パーツになっている帯の胴部分のみを用います。 適当なハギレを帯の幅に折って巻き付け、後を安全ピンで留めて、伊達帯にしても良いと思います。 |
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袴を履かせ、袴の前を、帯がちょっとだけ覗く位置に決め、前紐を後ろに回し交差させます。 |
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後ろで交差させた紐を前に回し、写真のように前紐の少し下で交差させます。この紐をまた後に回しますが、そのまま回すのではなく、点線のところで紐を上へ折り上げます。 |
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※↑上の写真は男袴のもので交差が中央に来ていますが、女袴の場合は、左右どちらか紐を結ぶ側に交差を寄せた方が綺麗です。 ←ふたたび後ろに回してきた前紐を、交差の下で結んで留めます。 |
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袴の後紐が帯の上に乗るようにして、後ろ身頃をかぶせ、紐を前に回します。 |
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後紐を右脇か左脇に結び目を寄せて結びます。片花結びでも蝶結びでもお好みで。
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●右脇に結ぶのは宮中、一般では左脇に寄せて結ぶ、という説もありますが、左右どちらに結ぶかは、お好みで良いようです。女子が真ん中で結ぶのは巫女さんの差袴くらいで、女袴では普通、真ん中では結びません。弓道袴は結びが邪魔になるので、左脇か、後ろの見えにくい位置で結ぶそうです。 |
着付け完了。 長着の裾はくるぶし高さが基本ですが、袴の裾はそれより高く、男女とも、足袋の履き口が見えそうで見えないくらいの高さに決めると、キリッとして見えます。 ブーツの場合はさらに少し短く、編み上げが覗くくらいが良いようです。 |
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大刀を差す時は袴の紐に差し、脇のスリットから鞘の先を出します。 |