乾 犬吉 作・人形用刀剣 取扱説明書
短刀・御守刀
(懐剣)・小脇差・小太刀
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Le Cirque du Papillon の御守刀は、スーパードルフィーだけでなく
40〜60cm程度の大きさのお人形のアクセサリーとしてお使いいただけます。
短刀・小太刀・小脇差も同様ですが、あまり小柄なお人形よりも
60cm前後の頭身の高いお人形にお勧めいたします。

日本刀(大刀)の取扱説明書はこちら



●素材について

御守刀・短刀は、手入れの容易いステンレス、または軽量で丈夫なアルミから刀身を削り出しております。
スタンダードな片刃と、槍の仕立て直し風の両刃など、様々なタイプがございます。

2014年以降製作の刀身は基本アルミ製で、刃紋加工を施しております。
また、稀に真鍮や鉱石を用いた変わり刀身をお作りすることもございます。

いずれも安全上、刃は入っておりません。

は、竹、桐、南洋桂(アガチス)、檜等の天然木材に漆を重ね塗り、丹念に研ぎ上げております。
漆仕上げには、無地の呂色塗りを基本に、模様を研ぎ出したもの、金彩や蒔絵を施したものもございます。一般的な漆器としてお取り扱いください。

木箱と御刀掛台、木製刀身は桐または檜材で誂えられております。
掛台は概ね、木肌の質感を活かした拭き漆仕上げです。

★鉱石刀身について

天然石を削り出しました刀身は、概ね硬く傷つきにくいですが、アルミ刀身よりも脆く、強い衝撃を受けると割れてしまう可能性がございます。固いものにぶつけたり、工具などで挟んだり、取り落としなどされませんよう、ご使用時は十分ご注意ください。
特に目釘を抜くために衝撃を与えるのは絶対にお避けください。また目釘をはめ込む際に力を入れすぎることがありませんよう、ご留意をお願いいたします。

鉱石の種類により、硬さをはじめ細かいお取り扱いの注意点が異なります。詳細は、納品時にご案内いたします作品個々についてのブログ記事をご参照ください。

★ヒヒイロ刀身(真鍮刀身)について

刀身に真鍮を用い、本格的な焼き入れで刃文をお入れしたものは「ヒヒイロ刀身」と呼称しております。

真鍮はもアルミはもちろん鉄よりも重いですので、お人形の保持バランスにご留意ください。

焼刃土と火と水による焼き入れを行っておりますが、鋼鉄とは性質が違い、焼き入れによって硬度は変わらず、変化するのは表面の色味のみです。硬度以上に固い物で傷が付いたり、強い摩擦で刃文が消える事がございますので、汚れた場合は柔らかい布で拭う程度に留め、研磨剤や磨き布のご使用はお控え下さい。

★闇色刀身について

「闇色刀身」と呼ばれる作品は、真鍮を薬品腐食にて黒染め処理したものになります。
「ヒヒイロ刀身」と同じく、強い摩擦で表面が損なわれる事がありますので、 お手入れの際は柔らかい布でそっと拭く程度にお留め下さい。

もし刀身に傷が付いたり、摩擦で刃文が消えてしまった時は。有料にて再刃メンテナンスをよお引き受けいたします。
ただし、元の刃文に極力近づけるよう再刃いたしますが、全く同じ刃文にはなりませんのでご了承下さい。

その他の特性につきましては、納品時にご案内いたします作品個々についてのブログ記事をご参照ください。


★金属拵の取り扱いについて

乾 犬吉 作の人形刀剣には、稀にアルミや真鍮で誂えた総金属拵の御刀もございます。お取り扱いによっては木製の鞘よりも刀身が傷つきやすくなりますのでご注意ください。
抜き差しに際しては刀身を左右にこじる事がないよう、また鞘の表裏を強く圧迫することがないように、慎重にお願い致します。

↑クリックで拡大 (別ウインドウで開きます)

変わり拵であっても日本刀そのままの構造ですので、納刀時は鎺(はばき)により刀身が鞘の中空で固定され、鞘の内側に干渉することはございません。

木製の鞘でも、抜刀・納刀を繰り返しますと刀身に微細な傷がつくのは実刀でも同様ですので、鞘を圧迫しての抜刀はお控えください。( 実刀でも抜刀/納刀時は鞘の上下を掴むのが作法だそうです)



●分解・組み立てについて

可能な限り現物の刀剣を再現するべく、目釘を抜き、はばきを外せば刀身のみを取り出すことができ、茎(なかご)に彫られた銘をご覧いただけます。

本物の刀剣同様、頻繁に分解して遊ぶ様には出来ておりませんので、できれば分解は刀身の拭き掃除など、メンテナンスの時だけにされますことをおすすめ致します。

御守刀・太刀の目釘は基本的に木製になります。
目釘を抜く時は、先を潰した爪楊枝で、穴の小さい方から押し出して下さい。硬い物、鋭利な物で押しますと、傷や破損の原因となります。
目釘は大変小さなパーツですので、紛失にご注意ください。

陣刀拵(鍔・切羽・柄巻きのある刀)の分解・組み立てにつきましてはこちらをご参照ください。


●お手入れについて

刀身・はばき は金属製でですので、時間の経過と共に曇りが発生することがございます。特に真鍮製の部品は曇りやすいものです。
表面が曇ったと思われた時は、市販の銀磨き布で磨いていただけますと、輝きが蘇ります。


アルミ刀身の場合は、磨きますと刃文が消える恐れがございますので、事前に刃文部分をマスキングしてください。
ヤスリやコンパウンドを使いますと刃文が消えるばかりでなく、鏡面仕上げ部分の艶がなくなる場合もございますので、自己責任でお願いいたします。

破損や不具合が生じました時は修理を承ります。曇り取りや拵えの仕立て直しも致しますので、メールフォームより御相談ください。※初期不良を除き、修理・メンテナンスは有償となります。


●下緒(さげお)ついて

御守刀の鞘に結んでおります下緒は、「几帳結び」をはじめ、玉結びにまとめて一房にほぐしたものや、大刀の様な「大名結び」等、様々な飾り結びになっております。

これらは長さギリギリで結び上げておりますので、解けると再生が難しいかもしれません。
また、玉結びや房にしたものは容易には解けず、結び直しも不可能とお考え下さい。


お好みの紐に取り替える事がない様でしたら、下緒(鞘の結び)はそのままでご利用ください。

←短刀などは概ね、先端を「みょうが結び」にしたダラリの下緒としてております。扱いやすいよう、実物スケールより長めにしておりますので、ご都合に合いません場合は適宜調整をお願いいたします。

●付属品の紐結びについて

近年は御刀袋の結び方は刀種にかかわらず「うろこ結び」としております。
結び方はこちら(外部サイト)をご参照下さい。

初期作品の刀袋の多くはは「几帳結び」になっております。解くのも結ぶのも少し手間がかかりますので、頻繁に出し入れされる場合は、普通の蝶結びが便利かと存じます。

同じように結んで保管されたい時は、下図を御参照ください。

短刀の御刀箱の結びは概ね大刀と同じ結びとなります。

初期の御守刀では、飾りとして「文箱の結び」でお送りしているものもございます。
リボンのように解けやすい結び方ですので、もし配送中に解けておりましたら申し訳ありません。
結びなおしには下図を御参照ください。


もし、お取り扱いに関して疑問がございました時は
メールフォームよりご連絡くださいませ。

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