●素材について 御守刀・短刀は、手入れの容易いステンレス、または軽量で丈夫なアルミから刀身を削り出しております。 2014年以降製作の刀身は基本アルミ製で、刃紋加工を施しております。 いずれも安全上、刃は入っておりません。 |
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鞘は、竹、桐、南洋桂(アガチス)、檜等の天然木材に漆を重ね塗り、丹念に研ぎ上げております。 漆仕上げには、無地の呂色塗りを基本に、模様を研ぎ出したもの、金彩や蒔絵を施したものもございます。一般的な漆器としてお取り扱いください。 木箱と御刀掛台、木製刀身は桐または檜材で誂えられております。 |
★鉱石刀身について 天然石を削り出しました刀身は、概ね硬く傷つきにくいですが、アルミ刀身よりも脆く、強い衝撃を受けると割れてしまう可能性がございます。固いものにぶつけたり、工具などで挟んだり、取り落としなどされませんよう、ご使用時は十分ご注意ください。 |
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鉱石の種類により、硬さをはじめ細かいお取り扱いの注意点が異なります。詳細は、納品時にご案内いたします作品個々についてのブログ記事をご参照ください。 |
★ヒヒイロ刀身(真鍮刀身)について 刀身に真鍮を用い、本格的な焼き入れで刃文をお入れしたものは「ヒヒイロ刀身」と呼称しております。 |
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真鍮はもアルミはもちろん鉄よりも重いですので、お人形の保持バランスにご留意ください。 焼刃土と火と水による焼き入れを行っておりますが、鋼鉄とは性質が違い、焼き入れによって硬度は変わらず、変化するのは表面の色味のみです。硬度以上に固い物で傷が付いたり、強い摩擦で刃文が消える事がございますので、汚れた場合は柔らかい布で拭う程度に留め、研磨剤や磨き布のご使用はお控え下さい。 |
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★闇色刀身について 「闇色刀身」と呼ばれる作品は、真鍮を薬品腐食にて黒染め処理したものになります。 |
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もし刀身に傷が付いたり、摩擦で刃文が消えてしまった時は。有料にて再刃メンテナンスをよお引き受けいたします。 その他の特性につきましては、納品時にご案内いたします作品個々についてのブログ記事をご参照ください。 |
●分解・組み立てについて 可能な限り現物の刀剣を再現するべく、目釘を抜き、はばきを外せば刀身のみを取り出すことができ、茎(なかご)に彫られた銘をご覧いただけます。 |
本物の刀剣同様、頻繁に分解して遊ぶ様には出来ておりませんので、できれば分解は刀身の拭き掃除など、メンテナンスの時だけにされますことをおすすめ致します。 |
御守刀・太刀の目釘は基本的に木製になります。 陣刀拵(鍔・切羽・柄巻きのある刀)の分解・組み立てにつきましてはこちらをご参照ください。 |
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●お手入れについて 刀身・はばき は金属製でですので、時間の経過と共に曇りが発生することがございます。特に真鍮製の部品は曇りやすいものです。
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アルミ刀身の場合は、磨きますと刃文が消える恐れがございますので、事前に刃文部分をマスキングしてください。 破損や不具合が生じました時は修理を承ります。曇り取りや拵えの仕立て直しも致しますので、メールフォームより御相談ください。※初期不良を除き、修理・メンテナンスは有償となります。 |
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●下緒(さげお)ついて | |
御守刀の鞘に結んでおります下緒は、「几帳結び」をはじめ、玉結びにまとめて一房にほぐしたものや、大刀の様な「大名結び」等、様々な飾り結びになっております。 これらは長さギリギリで結び上げておりますので、解けると再生が難しいかもしれません。 |
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お好みの紐に取り替える事がない様でしたら、下緒(鞘の結び)はそのままでご利用ください。 |
←短刀などは概ね、先端を「みょうが結び」にしたダラリの下緒としてております。扱いやすいよう、実物スケールより長めにしておりますので、ご都合に合いません場合は適宜調整をお願いいたします。 |
●付属品の紐結びについて |
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初期作品の刀袋の多くはは「几帳結び」になっております。解くのも結ぶのも少し手間がかかりますので、頻繁に出し入れされる場合は、普通の蝶結びが便利かと存じます。 同じように結んで保管されたい時は、下図を御参照ください。 |
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短刀の御刀箱の結びは概ね大刀と同じ結びとなります。 初期の御守刀では、飾りとして「文箱の結び」でお送りしているものもございます。 |