乾 犬吉 作・人形用刀剣 取扱説明書
日本刀の分解と組み立て
Sorry, only by Japanese language.

取扱説明書INDEXに戻る

取扱説明書「日本刀 大刀」に戻る

Le Cirque du Papillon のドール用日本刀は、本物の日本刀と同じ構造で誂えられており、
分解・組み立てが可能です。
メンテナンスが必要な時は、以下をご参照ください。

【2022/12/03】
組み立て動画をUPしました。


(1) 道具の準備

まず、目釘を抜く道具をご用意いただきます。
爪楊枝の先をハサミでカットするだけで出来上がりです。

※尖ったもの、堅いもので目釘を押しますと、傷や破損の原因となります。必ず、爪楊枝や竹串など木製の細い棒の先を潰してご使用下さい。

(2) 目釘の抜き方

↑目釘は、柄の巻き紐の隙間にございます。
差し裏(右手で掴んで手の甲側)の方から、目釘の先を潰した爪楊枝で真っ直ぐに押してください。

※反対側(目釘の太い方・差し表)から無理矢理押しますと、目釘が柄の中にはまって抜けなくなり、分解できなくなりますので、絶対にお止め下さい。

←目釘は大変小さなパーツです。紛失にご注意下さい。

(3) 部品の並び順

←刀身を柄から真っ直ぐにそっと抜いて下さい。
 刀身の付け根に彫られた作者の銘をご覧いただけます。

↓スタンダードなタイプ(切羽が2枚の仕様)の場合、はばき・切羽・鍔・切羽の順で刀身にセットされています。

鍔には裏表がございますので、分解前に状態をご確認下さい。わかりにくい場合は、マスキングテープで印をつけておくと良いかもしれません。

柄の中には、小さな竹皮が入っていることがございます。これは柄のガタつきをなくするために実刀でも使われているスペーサーですので、組立時には元どおりに柄の中に納めてご使用ください。
もし不要なものと思われ捨ててしまわれたり、紛失などされましても、コピー用紙程度の薄さの紙片で代用いただけます。

(4) 組み立て
鍔は、柄の方に向くのが表、鞘側が裏になります。鍔の上下は、刀身を通す細長い穴の形状でご判断いただけます。

はばきは、切れ込みのある方を峰側に、切れ込みを刃先に向けてセットして下さい。

切羽はスペーサーですので、裏表などは関係なく、どちらが鍔の上下という決まりもありません。

柄の左右は、目抜きの位置で判断できます。
目抜きは、柄の紐巻きの下に填め込まれている金属の飾り部品で、柄の両側上下の2箇所にあります。
刀身の峰を上にした時、上の目抜き(目釘穴に近い方)が左になるようにして、刀身を差し込んで下さい。
刀身と柄の目釘穴をぴったり合わせ、目釘を押し込むと、全体が固定されます。
※目釘を爪楊枝などで強く押し込みますと、柄が破損したり、目釘が抜けなくなって分解不能になる恐れがありますので、必ず指先で押し込むようにお願いいたします。

小柄笄仕込の場合、鍔の両脇にある穴の形状にご注意下さい。
小柄を取り出す穴は楕円に近く、笄を取り出す穴は凸型になっております。
一般的に、下緒を結んである栗形(鞘の環)の方が笄櫃になります。凸型の穴が栗形の方に来るようにセットして下さい。

(5) 小柄笄仕込の場合の注意点

小柄笄仕込はスペシャルエディションとなります。

先の尖った小刀が小柄(こづか)、耳かきの付いたヘアピックが笄(こうがい)です。
小柄は、茶杓を削る等の小さな細工に使ったり、手裏剣として使われることもあった様です。
笄は結った髪を整えたり、かゆいところを掻いたりするのに用いられました。

鞘の左右に小柄笄櫃という差し込み穴があり、一般的に、栗型の方に笄櫃が設けられます。どちらか片方だけの仕様も存在します。
小柄笄仕込みの御刀では、鍔に必ず小柄・笄の通る穴が空いていますので、その形状で鍔の裏表を判断することができます。

小柄笄櫃は大変繊細に出来ておりますので、小柄と笄は必ず真っ直ぐに抜き差ししてください。途中で曲げたりこじったりしますと、鞘の破損の原因となります。

小柄も笄も、鍔の穴を通して脱着することが基本的に可能ですが、鍔で見通しが利かず、鯉口や小柄笄櫃を傷つける可能性がありますので、できれば鞘から10cm以上、刀を抜いた状態で抜き差しされますことをお勧めいたします。→

※柄紐が三つ折り本革紐の場合、革の厚みが干渉し、鍔の穴から小柄笄が抜けない場合がございます。スケール的に不可避な仕様ですので、何卒ご了承ください。


お取り扱いに関して疑問がございました時は
メールフォームまたは twitterDM(@Trico2007) よりご連絡くださいませ。

取扱説明書「日本刀 大刀」に戻る

取扱説明書INDEXに戻る

UPDATE INFOMATION

TOP

【Le Cirque du Papillon】


inserted by FC2 system